2013年1月27日日曜日

活動日(下刈り、敷地整備)

昨日は雪がちらつきましたが、今朝は雲ひとつない晴天でした。
こんなに空が真っ青だと、普段は味気ない杉林も、なんだかきれいに映ります。





そういえば、杉は常緑樹ですが、紅葉するんでしたっけ? あまり気にしたことがありませんでしたが、ネットで調べてみたところ、どうやら紅葉するようですね。寒がりな私は、天気がいいと自然と目線が上を向くのでしょうか。普段気がつかないことにも気づきます。


さて、いつものようにお茶ではじまり、今日は下刈りと敷地の整備をしました。
敷地には水が染み出て、ぬかるんでいるところがあり、そこの水を外へ出せないかと考えて、暗渠排水(あんきょはいすい)してみようということになりました。ぬかるんでいなければ、そのスペースに炭窯を置くなど、さまざまな用途に使えます。

普通の工事の仕方は、穴の開いた地中管を埋めて、水を染み出させるそうですが、昔は竹や笹でやったそうです。

そういえば前回、活動地の南側に刈られた雌竹(メダケ)がたくさんあったことを思い出し、それを埋設して水はけを良くしようということになりました。

そんなわけで、刈られたメダケを束にして持っていくことにしました。




ついでに切断して地べたに置かれていた薪も、重ねました。目が詰まった木の大きい薪は、相当重いものもありますが、これはほぼ一人の人がやった作業です。本当に体力がありますね。



メダケの束。今日の成果です。



「この作業現場だけ見たら、日本じゃなく、どこかのアジアの国と勘違いするんじゃないか?」

「この作業をしているのを誰かが見たら、メダケが金になると勘違いするんじゃないか?」

なんて、作業をしながら笑い話をしましたが、もちろんメダケはいま邪魔者扱い。まともな稼ぎにはなりません。今の世の中、お金にならない作業をすることは、滑稽に見えるかもしれませんね。それでも、里山の有効利用はこれからの社会に必要なことだと思います。放置なんてすごくもったいない。メダケは畑の支柱にも使えるし、僕はカーテンレールにする予定です。もちろん、化学物質を使った同等の品は、安く買えますが、そういうことではないのです。

単調な作業を、学びや遊びや仕事に変えて、愉しくしていきたいなあと思います。

2013年1月13日日曜日

活動日(除伐、空間線量測定)

前日の新年会から明けての活動日です。風が吹き抜ける作業小屋では、どんなに火を焚いても、夜はとても冷え込みます。でも、醤油を少し焦がしながら、直火で焼いたこんなお餅を見ると、火を囲んで酒を飲み、夜を明かしたくもなります。

直火で焼いた醤油もち


昨夜はさすがに酒を飲みすぎて宿泊した人はいなかったようです(笑)
今朝は天気も良く、気持ちよく作業ができそうです。


前日の定例会では、これからの里山のビジョンを考える前に、千葉県の里山認定地となっている箇所を一度みんなで回ってみようということになり、散策しました。当会の認定地は、圏央道を隔てて、南北二つに分かれています。 --> 活動地の図

水を引いている箇所を除き、南側はほぼ手付かずの状態でしたが、なんと里山のフクロウさんが一人でコツコツと切り開いていました!

拓かれたスペース


写真では伝わりにくいのですが、斜面に囲まれひっそりとしたスペースができていて、みんなで驚いてしまいました。今日はここの除伐や草刈りの続きをやります。ここは一旦全伐して、新たに木を植えることになりそうです。

それにしてもチェーンソーの使い方、なかなかうまくはなりません。特に雑木は硬いし、真っ直ぐに生えていないので難しいそうです。作業をしていると夢中になってしまい、気づくと汗だくになっています。それでも玉切りになった木材を見ると、他では得がたい満足感があります。チェーンソーを使っていること自体、機械や少しの化石燃料に頼ってはいるのですが、なんというか、燃料の収穫でもあり、未来の里山を作ることでもあり。


また、この日は里山の空間放射線量の測定もしました。木更津は千葉県の南部ですが、北部では1ミリSv/年(0.23マイクロSv/h)を超えるスポットも見つかっており、特に森林の線量を心配されている人も少なくないと思います。里山では子どもが遊ぶこともあるため、ホットスポットになりそうなところの空間線量は計っておきたいと思いました。

この日は地面から高さ1mの空間線量を16箇所で測定しました。結果、最も高いところでも0.14マイクロSv/hと、年1ミリSvに迫るようなところは見つかりませんでした。人が集まる囲炉裏は特に心配でしたが、0.11マイクロSv/hでした。この他、詳しくは後日、 きさらづ里山の会WEBサイト にて公開予定です。

また現在、木更津市のお隣、君津市では、しいたけ(原木・露地)が出荷制限(木更津市は出荷自粛)となっていることから、今年のシイタケ植菌は見合わせることになりました。 --> 千葉県の市町村別農林水産物の出荷制限・自粛状況


安全と安心は違います。人が安心できる基準は、人それぞれです。里山に来たいと思う人の判断基準にはなるよう、これからも計測していきたいと思います。 (前田)

2013年1月12日土曜日

平成25年 新年会 + 1月定例会

1月12日(土),里山の小屋にて,今年最初の定例会が開催されました.


良く晴れた,とてもさわやかな日. でも少し風が冷たい. そこで,壁のない部分にブルーシートを張って,風よけにしています.


小屋の中では,来年度の里山活動のあり方などについて,おいしいおつまみや飲み物をいただきながら,話し合われました. 里山活動は,生きた自然を相手にしていますので,季節の変化や樹木の成長速度を踏まえながら,計画的に進めるのが吉です.


今後の活動方針や具体的な計画を練るうえでは,活動場所の個性を知ることが重要だろうとのことで,里山を歩いてまわることにしました. 伐採予定の山桜を見て,惜しいなあと思う人あり.


さらに奥へと,藪漕ぎみたいに(背丈ほどある藪の中を,クロールで泳ぐように)進んでいきました.


そうこうすると,やや開けた丘に出ます.その中腹には,真っ赤に熟した柿がなっていました. よくも野鳥に食べられずに残っていたものだと感心しながら,ひょいひょいと丘を登り,いくつか採ってきました.


さ~て,どんなお味でしょうか? 甘い香りに期待して,ガブリと頬張ります.


欲張ってたくさん食べたら,口の中が変な感じになった~. 真っ赤に熟れていましたが,ほんの少しだけ渋が残っていたようですね. 野鳥もグルメになったものです.


柿の木の近くには,間伐されたコナラが山となって積まれていました. 薪ストーブの燃料として,里山の会のひとりが,たった一人で積み上げたものだそうです. タフですねぇ.


それぞれの場所の地形や植生を確認しながら歩きまわっているうちに,すっかり陽も西に傾き,お腹も空いてきました.


というわけで,小屋に戻って,正月らしくお餅をいただきながら,話し合いの続きをします. その間,新年会のために仕込んでおいた鍋も,火の上にかけられます.


さてさて,この後は,話し合いの結果をまとめて,いよいよ新年会へと突入するわけです. が,残念ながら私は所用のため早退することになりました. その後の様子はどんな感じだったのでしょうか? (しま)